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世界遺産、神様の地・熊野にある蔵元「中野商店」の蔵見学へ

大阪フランスフェアではたくさんのご来店、ありがとうございました。
大阪へ入る前に、次回の伊勢丹で販売させて頂くお酢の蔵元、三重県熊野にある中野商店さんへ蔵見学へ行ってまいりました。

 


 

こちらは、昔ながらの巨大な木桶を使った「静置発酵法(せいちはっこうほう)」にこだわり、
江戸時代からお酢造りをされている蔵元です。
静置発酵とは、機械を用いて大量生産をおこなう速醸法(6時間ほどで作る)のお酢と違い、
昔ながらの木桶で、まずお酒(どぶろく)作りを行い、
120日以上かけて自然の力で発酵し、熟成したお酢のことです。
この静置発酵でお酢を作っているところはなんと2%のみ。
さらに昔ながらの「木桶」を使って醸造しているところは1%以下だそう。
昔ながらの木桶には発酵に欠かせない「神の菌」=みふね菌、が住み着いています。
そして、蔵の中にもお酢の蔵付き菌があり、この2つの菌が中野酢の味の原点だそうです。お酢は生き物なので、必ず呼吸をします。
生きているお酢達の大切な息吹を感じ、
呼吸を考え、育ちやすい環境作りに努められています。
冬は、菌の発酵状態を見て、木桶に筵(むしろ)を巻いて温めるそうです。
お酢のことを熱く語る蔵の息子、中野さん。

 


 

そして、こちらは生酢。

 


 

まろやかな酸味で美味しい。
ツンとした香りもなく、本物のお酢は違う!と実感。
こだわりの国産玄米を100%使用し、麹付けから酒醪まで一貫して手造り。
この醸造工程によって、やわらかで鼻にツンとこない落ち着いた香りと
まろやかなコクのあるお酢本来の味わいが醸し出されています。
そして、こちらが発酵菌。

ゆっくり発酵、じっくり熟成、古式静置発酵による100%天然のお酢は
芳醇でまろやかな旨みがあり、本当に美味しいです。
お酢も人間と同じで、じっくりのびのび呼吸しながら育ったお酢は、
角がなくまろやかになるそうです。
今回、蔵を拝見し、造り手の想いに触れることができ、大変勉強になりました。

この中野酢さんの「寿酢」をオリジナルにアレンジした「神酢 しろ」は22日~28日で伊勢丹地下一階プラドエピスリーにて販売致します。お楽しみに。